琵琶湖ホテル「山野草プロジェクト」
琵琶湖ホテルさんの琵琶湖側テラスには、レストラン等からも眺めることができる花壇が以前からありましたが、この花壇が今、自然のままの姿を思わせる山野草が茂る空間に生まれ変わろうとしています。
琵琶湖ホテルさんでは2002年より、お客様に美味しいものをたくさん召し上がって頂くことが琵琶湖をとりまく自然保護に繋がるという「里山の食彩」と名付けた取り組みを展開されています。
これは、地元の食の文化と味を伝え広めることで、その生産者を守り、食材をはぐくむ里山環境を守る、また、保存や輸送といった無駄なエネルギーを必要としないため地球環境に優しい・・こういった考えの基、お客様とともに積極的に環境保護に貢献をしたいというホテルの想いのこもった取り組みです。
この延長線上の展開として、今回の「山野草プロジェクト」が生まれています。
山野草の空間は、多様な生物の宝庫である”あぜ”をモデルにしているそうで、四季折々の花やそこで命をはぐくむ虫たちの姿を見ることができそうです。
今日その現場を訪ねてみたのですが、植え込み作業の真っ最中でした。12月初旬には工事も完了するようです。花壇の全長は155mほどもあるそうで、一部では菜の花の芽吹きが見られました。
植栽が予定されているものは、日本の在来種を中心に80種にもなるようです。1月のネコヤナギから始まり、春に向かってフキ、タンポポ、スミレ、カラスノエンドウなど、夏にはツユクサやカリガネソウ、秋にはススキ、リンドウ等々。
近江八景になぞらえて、全長155mの間に8か所の見所を作る予定とのことでした。
植栽工事の後、小さな苗が成長して、雄大な琵琶湖を背景に自然の空間を見せてくれることが、とても楽しみです。